こんばんは、広報担当Aです。
平成28年熊本地震の前震発生から、1週間が経ちました。
相次ぐ余震に加え、避難生活や物資に困窮している方々の苦しみをニュース等で見ていると
5年前の東日本大震災発生後を思い出し、あの恐怖を体験した関東在住者としては
とても他人事には思えず胸が痛むばかりです。
熊本の被災者の皆さんを想い現在、当社でも募金活動を行っています。
1円でも多く、1人でも多くの被災者の皆さんの手元に届いてくれますように。
さて先週4/15(金)、当社の所員3名がセントラル硝子㈱様主催の
「セントラル硝子国際建築設計競技50周年記念講演会」に参加して参りました。
参加した常務Nによる受講レポートをお伝えいたします。
(尚、会場内は写真撮影禁止だったため、文章のみのレポートとなります。ご了承下さい)
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
セントラル硝子株式会社が主催するアイデアコンペ「セントラル硝子国際建築設計競技」は
1966年から毎年開催され、昨年で50回を迎えました。
民間企業が主催する国際コンペがこのように長期にわたり、継続的に開催されることは
とても大変なことで、50年という重みを感じました。
ちなみに第1回目の最優秀作品は当時、まだ竹中工務店に在籍していた出江 寛先生でした。
講演会場のロビーには第1回目からの全ての最優秀作品が展示されており、
手描き図面の時代からCG作品へと歴史の移り変わりを実感した次第です。
講演会は3部構成で、
【第一部】
塚本由晴先生「コンペで問う」
塚本先生は以前にもこのコンペで入賞され、その経験から
「建築コンペに良い作品を提出するためには、建物に関心を持ち、
自分で設計した作品を“どう表現するか”が大切である」という話をされました。
【第二部】
宮下信顕 様×保坂 猛先生「今建築で考えなければいけないことは」
竹中工務店に在籍している宮下様は、竹中工務店が参加した数多くのコンペを
ほぼ勝ち取ってるぐらいの実力者で、「既成概念や思い込みをリセットした
“パラダイムシフト”がコンペを勝ち取る方法である」という話をされました。
そのコンセプト案のほとんどは学生時代に考えたものを使っているということで
講演会に参加していた若い学生さん達を刺激するコメントもされていました。
また、保坂先生は実際に建てた作品の紹介をされました。
顧客からの要望は和風の店舗でしたが、切り妻屋根の純和風の建物ではなく
「富士山」をイメージして雲が浮遊するような建物を提案し実現されたそうです。
【第三部】
山本理顕先生「20年の審査で見える建築の可能性」
山本先生は審査員歴20年の重鎮!
スイスのチューリッヒで勝ち取った国際コンペ作品のプレゼンテーションをしながら、
コンペのあり方・受注後の設計の進め方等、とても丁寧な講演をしていただきました。
また、建物を設計する時には発注者ばかりの意見を聞くのではなく、
建物の管理者・利用者・そして周辺住民のことを考えなければならない、
という非常に重みのある話をされました。
一度に4人もの現役建築家揃いの、かなり欲張った講演会でしたが、
設計に対して今、どのような思いがあり、どのように設計を進めているのか、
という話を聴くことができ、大変有意義な時間を過ごすことができました。