こんにちは、広報担当Aです。
今日から12月…。_(:3」∠)バタッ…
呼んで字のごとく、駆け抜けるような「師走」に突入しました。
夏の終わりからここまであっという間でしたが、ここから大晦日までは更に光の速さでしょう…。Σ( ̄ロ ̄lll)
さて先日、所員O&A&Sが設計を担当した、千葉市美浜区にある「社会福祉法人高洲福祉会 まどか保育園」様の現場見学会が行われました。
まどか保育園様は、今年度で創立47年目。
昨年春頃から約1年半に及ぶ設計と工事期間を経て、ようやく完成した園舎にお邪魔させていただきました。
旧園舎の扇形の建物から、全体的に使いやすいようにリニューアルを行いましたが、形状は変わっても内装はもともとの“まどか保育園らしさ”を崩さないようにしました。
園の理念に基づき「人生で初めて家庭から離れて生活する経験を不安なく過ごせるよう、第二の家庭でありたい」という考えから、旧園同様に“いかにも可愛らしい“ではなく、保育室や廊下など全面的に杉の木を使った家庭的な雰囲気のある内装に仕上げました。
0~2歳児の保育室には、おむつ交換台や授乳中のお子さん向けミルクスペースの流しも完備されているので安心です。
トイレ、手洗い場なども子供サイズで可愛い♡
用を足したり、手を洗うことなど、日々の生活の中で欠かせない行動の大切さをしっかり学びます。
天井には吸音仕様のプラスターボードを使用しています。
子供たちの声を反響させず、先生やお友達同士での会話を聞き取りやすくするための工夫です。
食事はこちらの厨房で作られた後に
各保育室に配膳され、小窓から受け取ります。
食事の時間に子供たちがむやみに外に出たり、気が散ったり、事故を防ぐための工夫です。
各保育室には名前が付いていますが、ネームプレートは園のお手製で、とても可愛いです♪
ここからは各保育室以外の、注目ポイントも紹介いたします。
先生方のこだわりで設置いたしました。
他にも通常の男女別トイレもありますが、健康な人・身体に障がいを抱えた人・性自認の事情の有無を問わず、全ての人が利用できるトイレの存在も、今後の教育の一環として設置しております。
そしてこちらは、園の敷地中央にそびえ立つヒマラヤ杉。
園にとってのシンボルツリーとして設立当初に植えられ、47年もの歳月をかけてこんなに天高く大きくなりました。
晴れの日はもちろん、アメニモマケズ カゼニモマケズ…、どんな天候の下でも凜とその場に立ち続けている姿は、園を巣立っていく子供たちへ「この杉の木のように強く大きく育ってほしい」と身をもって語りかけているようです。
最後に、園の玄関口から見える「まどか保育園」の看板。
一見シンプルだけどとてもカッコいい!
見学に訪れた所員達の多くがこの看板を見上げて、「カッコいい~」と感嘆の声を上げておりました。
そして、こちらが日が暮れて、看板が点灯された状態。
文字が暖かく優しく浮かび上がります。
こちらの理事長である樋口正春先生は保育のスペシャリストとして、日本全国各地の保育園を講演やセミナーで周っている方だけに、今回の設計依頼をいただけたことは、弊社にとってもありがたきご縁かつ大きな学びの機会となりました。
特に、メインで設計を担当したAはワーキングマザーとして、自身もかつて子供を保育園に通わせていた経験を思い出しながら、そして時に先生方から大きな学びを得ながら取り組むことができたようです。
保育園や幼稚園の頃の記憶というのは不思議と、断片的でも歳を重ねても記憶の片隅に残っているものです。
新しい園舎の光景が、これからここで学ぶ子供たちにとって、大切な思い出の財産として深く心に刻まれることを祈るばかりです。