こんにちは、広報担当Aです。
震度は道内の地域によって差はあれど、9月に起きた地震と同じ震源地だったということで交通網が止まってしまって帰宅困難者が出たり、雪山の雪崩も起きたようです。
2月もあと1週間弱となり、首都圏は暖かい日が増えて春の訪れを感じているものの、北海道はまだまだ雪も多く、寒い日が続いています。
どうか今回の地震及び今後の余震でライフラインや生活に影響が及ばぬよう、北海道の皆様の無事を心より願っています。
さて、昨日2/20(水)、所員F&T&O&Tが担当したいすみ市の「夷隅地域統合小学校」の現場見学会が行われました。
ここは「夷隅小学校(旧・国吉小と旧中川小による統合)」と「千町小学校」が更に統合されて、4/1に「新生・夷隅小学校」として誕生するための新校舎となります。
いすみ市は木々や緑に囲まれた自然がいっぱいの地域であるため、校内のありとあらゆるところに「木」をモチーフにふんだんに盛り込んでいますので、各々ご紹介させていただきます。
まずは、昇降口。
3階建ての校舎をまるまる吹き抜けにした、何と言う開放感!
階段部分のコンクリートにモスグリーンを使っているところがポイント。
昇降口の正面には大きな全開口型サッシがあり、業間休みには中庭に出て遊ぶこともできます。
こちらは普通教室のドアですが、左右で違う形って珍しいですよね。
校長先生も全身で覗くことができます…^^;;
写真だとわかりづらいですが、日差しもたっぷりとりこまれるので、電気を点けていなくてもとても明るいです。
こちらの学校では「スマイル教室」という名で、特別支援学級を設けているのですが、よーく見てみて下さい。
机や椅子の配置以外、教室の造りで普通学級とは明らかに違う部分がわかりますか?
答えは「天井です」
実はこの天井木材、地元の個人の方より「是非とも学校で使ってもらいたい」との寄付を受けたものです。
木の温かみや香りといった自然の優しさに包まれつつ、すくすくと育って行ってもらいたいという設計を担当した所員Fの想いを特別支援教室に使わせていただきました。
こちらはトイレの入口。
学校のトイレとは思えないほど、スタイリッシュです。
男子と女子のトイレ間にはテラスを挟む配慮もなされています。
2階と3階のトイレはこの仕様になっていますが、実は1階のトイレはちょっと違います。
入口の男女表記が先程は半身だけだったのが、こちらでは半身ずつで組み合わせているのが面白いと思いました^^
上の階は男女トイレの間にテラスがありましたが、1階は来客もふまえて、間にバリアフリーやオストメイト対応の多目的トイレが備え付けてあります。
まだまだここでご紹介しきれないくらい、木(モク)に溢れた校内ですが、特に注目していたただきたいのが図書室。
円柱型の書庫って珍しくないですか?(*ˊᵕˋ*)
外からも中からも本が置けて、まるで穴倉のように中に入ることもできて、子供の遊び心をくすぐる仕組みになっています。
室内の椅子や机もありきたりのものではなく、クッションや家モチーフのベンチで座りながらのんびり読めるというのも楽しそうです♪
ちなみに左側のガラスの向こうに見えるのは、昇降口の吹き抜け。
上の方3枚目の写真のガラスの向こうはこことつながっているのであります♪
通常、出入りは学校関係者以外は不可ですが、特別に上がらせてもらって屋上からの眺めも撮ってみました。
周りの景色と併せて見ていただくと、自然がたっぷりなのがおわかりいただけるでしょうか?
校庭の周りに桜の木が沢山植えてありますが、春になったら桜が沢山咲いて、さぞ綺麗でしょうね₍₍( ´ ᵕ ` *)⁾⁾
ちなみに校舎から校庭に降りるにあたり、今回、大階段を設けたのですが、ここにも担当者達のこだわりや思いが詰まっています。
ここで校舎をバックに集合写真を撮るのも素敵な感じになりそうですね♪
屋上に戻り、今度は校庭と反対側の景色。
向こう側に水色の横長の建物があるのが見えると思いますが、弊社が現在、設計中のいすみ市立国吉中学校です。
更に反対側、国吉中学校から見える新生・夷隅小学校。
夷隅小を卒業した生徒達は、国吉中に通うことになるわけですが、思い出の母校が中学校になってからも見えるというのはいいことですね。
夷隅小と国吉中、いすみ市内一部地域の教育現場の設計にWで携われていることは設計者冥利に尽きます(^m^)
お隣の国吉中も夷隅小同様、引き続き頑張って子供達の未来を担う場の設計に精進して参ります!