こんにちは、広報担当Aです。
日本で初めての緊急事態宣言が発令されてから1年が経過しました。
1年経った今、終息どころか第4波です…。
第一優先である医療従事者及び第二優先の高齢者へのワクチン接種もまだまだ普及しない今、私達が受けられるのは何だかんだ来年以降になるかもしれないと思うと、来年の今頃には何度目の波を迎えているでしょうか…。
イスラエルやイギリスのように、ワクチンの普及と共に終息傾向になっていくのが待ち遠しい限りです。
さて先日、弊社が設計を行った法務省管轄 千葉刑務所に併設された新設道場の現場見学に行って参りました。
まだ出来立てほやほやの「修道舘」というこちらの道場では、刑務官の方々の体力強化・鍛錬を目的として、武道(剣道・柔道)や護身術の習得を行っています。
向こう側は柔道場、手前が剣道場です。
今回、こだわったのは天井の梁。
道場によくある雰囲気だけでなく、スタイリッシュかつ自然光が取り込めるデザインも加えました。
トイレや給湯室の引き戸も木の格子状でオシャレに。
筋トレルームもあります。
お酒が置かれているこの場所は今後、神棚が入る予定とのこと。
武道の基本「礼に始まり、礼に終わる」の精神に基づく、神様が宿り見守る大切かつ神聖な場所です。
刑務官の方々は、自衛隊や警察官の方々同様、保安・警備・秩序維持を担う職種なのはもちろんですが、それに加えて人間の心とも向き合います。
受刑者達が刑務所生活を通じて自らの罪と向き合い、悔い改めて社会復帰を果たすまで共に歩み、更生のために必要不可欠な存在だからです。
刑務官は受刑者達にとって「先生」の立場ではあるものの、時に家族のように優しく大きな愛を持って接し、正しい道へと軌道修正させていく。
そのプロセスでは、時に危険な場面に直面することもあるけれど、武道の鍛錬を続けることで、冷静に対処する平常心や対処法を身に着けることができるそうです。
精神力と体力の両方が大変重要な仕事であるからこそ、この新しい道場が刑務官の方々の心身を整え、受刑者達の更生のために大きな役割を果たせることを願っています。