㈱千都設計ブログ「日々是切磋琢磨」

千葉市美浜区の㈱千都建築設計事務所のブログです。業務や社内のコトなど、あれこれ綴っていきます。

都内某マンション見学

こんにちは、広報担当Aです。

 

 

昨日はプロ野球ドラフト会議がありましたが、今年一番の大注目株だった

早稲田実業の清宮幸太郎選手は7球団競合の末、日本ハムファイターズが交渉権を獲得しました。

 

いや~~~、日ハムの“引き”の強さは一体何なのでしょうね。

もうね、いい意味で異常ですよ…^^;;

 

過去にもダルビッシュ斎藤祐樹中田翔大谷翔平とその時代時代の

ドラフトの目玉選手を引き当ててしまうくじ運の良さ、

くじ運弱い私としては是非ともあやかりたいものです(´-д-`)

 

 

さて先日10/26(水)、都内某所に所員NとKが設計したマンションの見学に行ってきました。

ここは下町らしく少し古びた建物が立ち並ぶ街なのですが、その中に一際目立つ高層マンションが!

遠目にはモノトーンとかグレーを基調とした外観に見えますが

でも近付いてみると、そんな単純なものではないということを見せつけられます。

 

マンションの外観というとタイルが横に平たく貼り付けてあるのみというイメージ。

もちろんこちらのマンションも横に平貼りのタイルを多く使ってはいますが

 

マンションの顔であるエントランスに近づいてみると

ん???何だか壁面が浮き上がってる!?

 

よーくみると壁面に対し、グレーの三角形タイルを縦に交互に貼っているではないですか。

凝った作りにビックリ!

 

エントランス上には白の三角タイルで同様に配置しています。

 

エントランス側面の壁はと言うと

これまた違う種類のタイルで立体貼り。

 

このタイルの質感と組み合わせにものすごく芸術性の高さを感じます。

このタイル貼りは外壁のみならずエントランス中の壁面にも多く使用しています。

 

では早速、そのエントランス中に入ってみましょう。

 

左側に見える木の格子状はというと…

いわゆる「床の間」的な感じでしょうか。

市松模様にタイルを配備し木の格子とのコラボで和の雰囲気を出しています。

 

ちなみにこの木の格子は木材ではなく、アルミに木材風のシートを貼ったもので

これが中まで続いています。

 

 

今度はエントランス右側に目をやると

メールコーナーがあります。

 

宅配ボックスはもちろんですが

今時の宅配BOXには出前を頼んだ際の、食器返却BOXまで付いているとは驚きでした。

確かに食器をそのまま人目に触れるところに置くよりは、隠しておいた方がスマートですよね^^;;

 

 

玄関正面のオートロックボタンの下にある、小さな四角いセンサーは

通る人の部屋のカギの有無を感知して自動的に扉を開けてくれる優れモノ。

車のリモコンと同じで、近付くとカギが開くあのイメージです

両手が塞がってる時などに、いちいちカギをカバンから取り出して鍵穴に差し込んで…

といった手間が省けるのは嬉しいですね。

 

オートロックボタンがはめ込まれてる柱も本物の石から削り出したもので

まだらに模様をつけて削っているのがオシャレ。

オレンジのライトがあたってる部分は、肉眼で見るとラメをちりばめたように

キラキラと光っているのが上手く写っていないのが残念ですが、それこそ鉱物の証明です。

 

ちなみに扉の向こうは防犯上、居住者様のみの立入りとなっているため入れませんでしたが

こんな感じです。

エントランス内側からしてこれだけの高級感があるのですから

居住エリアはもっとゴージャスかもしれません。

 

 

今度は気分を変えて外に出てみました。

エントランス周りにもイロハモミジ、ソヨゴ、サカキなど色んな種類の植栽をしています。

モノトーン系の建物と緑の対比バランスがいい感じ。

 

正面から見てエントランスから左側には駐輪場があります。

駐輪場入口の扉に4つの窓が開いているのは、こちらとあちらでかち合った時に

ぶつかる可能性があるので、互いの存在を確認できるよう危険防止策です。

 

 

エントランスから駐輪場までの石畳

一見すると普通に石のタイルを敷き詰めたように見えますが

 

実はこれ、タイル敷き詰めではなく、コンクリートにタイル模様を刻んで作られたもの。

コンクリートを流し、固まる前に目地や凹凸の型をスタンプのように押しているだけなのですが

「いやいや、どうみてもタイル敷き詰めでしょ」と思わず突っ込んでしまった程のクオリティ。

素人目線からすると、現代の技術の進歩にただただ脱帽するばかりです。

 

 

上を見上げると、よくあるマンションの外観のそれとは明らかに違う工夫が

あちこちにちりばめられていました。

ベランダの柵を長めにとって、床の一番下まで覆ってみたり

 

田んぼの「田」の字型の窓だったり、その隣のアルミの並びまで交互に

モノトーン仕様にしていたり、

 

単なる四角い建物ではなく、よーく見てみると角を落とした面取り仕様になっていたりと

書けばキリがない程、設計担当のNとKのこだわりがギッシリと詰まったものとなっており、

熱い思いで建てられた「デザイナーズマンション」と呼ぶのに相応しいと感じます。

 

 

ちなみにこのマンションは1LDKと2LDKの2種類のお部屋があります。

交通の便のいい都内某所で、お高いんでしょう?と思いますよね。

えぇ、1LDKで3~4,000万円台、2LDKにいたっては5~6,000万円台だそうです…(lll ̄□ ̄)

 

千葉なら3,000万円台もあれば、3LDKのマンションも4LDKの戸建も買えますが

さすが都内はセレブが揃う大都会です(-ε´-。)

 

でも、それだけの金額を払い、住民の方々にとっても

「ウチのマンション、カッコいいんだよ」と誇りに感じて自慢したくなるような

価値のある仕上がりになったのではないかと自信を持って言えるのは確かです。

 

弊社の中でもマンションや集合住宅設計で定評の高いNKコンビは

今日も快適な住まい造りのために図面上に線を走らせています。